こういうガイド本ってつい手にとってしまうが、当たり外れもあるわけで、要は一箇所でもいいからビビッときたら、その人にとっていいガイド本なのだ。
で、この本は、13人が各ジャンルで100冊お勧めしている。私的には、坪内祐三のとこだけでもう元はとれている。エッセイストになるための100冊なんだけど、なりたくない人が読んでもふむふむとうなづいてしまうだろう。
漱石には弟子がいました。小説家の弟子はイマイチだが、随筆では門下から3人の名人が生まれたとあり、寺田寅彦、中勘助、内田百輭のお勧め文庫へと繋がっていくのだ。おお、そうなのか、ではこの方たちも読まなくてはと、頭の中が読みたい本のリストだらけで爆発していくのだ(笑)これがガイド本を読んでて楽しい瞬間であり、一番焦っている時でもある(笑)文学の流れまで教えてもらえる、そんな紹介のできる坪内さんがすごい。