枝元氏と前野氏のトーク


さて、27日に大行寺で行われたお二人のトークに行ってきました。ってこのネタ書くの、もう2回目なんだよ(笑)お察しのとおり、PCが保存ボタンを押したと同時にクラーーッシュ。同時って野球だとセーフのはずなのに・・・
一箱本送り隊の主催ということで司会は丹治さん。本送り隊って何やねんと思われたそこのアナタ、検索してね(笑)本にまつわること、かかわりのあることで、被災地に被災者に何かできないだろうかと発足された団体で、大量の本を被災者のリクエストにもこたえながら、届けています。
最初にその本送り隊が被災地でどんな活動をしているか、スライドで丹治さんが説明。わたしゃ、全然、活動できてないので申し訳ないのだが、このスライドが拝見できて、よかった。丹治さんは司会役にぴったりのお方ですね。
まずは枝元さんがやっているチームむかごのお話から。これは皆さん、検索すべし!
ますく堂も仕入れる予定で、交渉中です。政治家の前向きなんていうやる気のない段階じゃないかんね。
枝元さんも3月11日は東京にいた。そして、自分に何ができるかを考え、料理だ!と。クッキーをつくってみる。送る。普通、そこで終わっても不思議はないが、そこで終わらないのが、すごいところ。被災地に行って、被災者と一緒にクッキーを作るということをやりだした。すごいでしょ。生活が落ち着いてきて、仮設住宅などで、何がいやって、暇になる。やることがない。孤独な死が相次ぐ。
枝元さんは言う。自己実現の欲求よりさらに上のレベルにあるのが、人のためになにかしたいという欲求らしい。その欲求をこのクッキー作りはかなえていると思う。
一緒に作るということで、一人じゃない、人とのつながりができる。そして、手を動かす。人間、ぼーっと一日、考え事なんかしてると、ろくなこと考えないんだよね。「ひまやのう、友達おらんし。わしなんか生きとってええんやろか」なぁんて。
今回のトークの二大キーワードが人とのつながり、そして手を動かすの二つだろう。
地震の影響で、転校を余儀なくされた高校生二人組がある日、クッキー作りに参加したらしい。数日してから、その高校生たちが、枝元氏に「クッキー、どうやったかな」と聞いたらしい。あ、気にしてくれてたんだと。枝元さんのそのお話だけでもぐっときた。枝元さんはあのはなまるマーケットでみた雰囲気そのもののお方だった。ふんわりとした空気をまとい、真剣な話の中にもどこかで必ず、笑いをうまいこといれてくれる話上手な人である。古館のような話し上手という意味ではなく、場の和ませ方がうまいのだ。ほっこりさせてくれる。一生懸命、枝元さんが話してくれるから、こっちも一生懸命きいて、だから「小学生はクッキー作らせると必ず、うんちを作るんですよ」なんて発言に会場が笑いの渦に巻き込まれていくのだ。
本好きとしてはこの人の存在は、もうしっかり覚えておかねばならない、火星の庭というブックカフェを仙台でやっている前野さんは、震災当時のお話をしてくださる。
仙台に行ったら、ジュンク堂ロフトとここははずしてはいけませんよというくらい、重要です(笑)
火星の庭は震災から数日して、友達など知り合いの避難所となったらしい。その時のスライドも見せてもらう。あのブックカフェに布団がびっしりしきつめられていた。
避難所も満員でしかも座ってしか寝ることのできない狭さ。それならと避難所になったらしい。最初のころはダンボールをしいて上着をかけて寝たらしいが、そんなの、寝れるわけありません。
前野さんも枝元さんも口を揃えて、お金より大事なものがあると。震災時、買おうにも買う物そのものがなく、お金があっても仕方のない状況で、お金より大事なのは、必要なのは頼れる人がいるかということ。ずどんときましたね。