ミーナの行進


小川洋子、中公文庫。
文庫にありがちな解説はなし。台風で外出れんし、読書でもするかなんて時に読むとよい。
芦屋が舞台の物語。なので芦屋の本屋さんにこれないとなると、ちょい寂しい。
1972年ミュンヘンオリンピックでの日本男子バレーの活躍も生き生きと語られ、バレーファンにもこの本は読んでほしい。
豪邸をイメージしたら次はコビトカバが出てくるからカバにも注目。ミーナの両親、祖母、家政婦、庭師がいる家に一年間だけ同居した朋子。本屋さんで児童書に置いても面白いと思う。喘息持ちのミーナと朋子の楽しい青春がここには詰まっている。図書館でミーナに頼まれた本を朋子が幾度も借りに行く場面も面白い。ミーナが読んだ感想をさも自分が読んだかのように喋って図書館員に褒められるんだが、知らんで〜(笑)