押上


過日、甘夏さんの引率のもと、押上駅で待ち合わせてスパイスカフェへ。
ますく堂は秘境だなんて言われるが、このお店は素敵な異空間として突如、押上に現れた。そんな第一印象であった。
庭も手入れしてるとこと、自然に任せてるとこのバランスがよくて、どこまでも行き届いたお店という感じである。
日替わりの牡蠣カレーとココナッツカレーをペアランチにして注文。ハーフ&ハーフである。ココナッツカレーが甘口で牡蠣が中辛とあったのだが、甘口派の私でも牡蠣カレーの方が美味しかった。そう、甘口は甘口で美味しいのだが、ちょっと物足りなさを感じるのだ。
ごはんとルーが別々に運ばれ、見ると、ルゥは小さめの器に。この大きさだと牡蠣は小さいのが一つやなと予想してたら、おっとどっこい。大ぶりの牡蠣が3つも入っていて広島人の私の血をそれだけでもう鷲掴みにしたのであった。スパイスカフェというだけあって、ごはんの上にのっかっているものも趣向を凝らしてあった。カレーといえば福神漬けですが、ここはそんな当たり前すぎるものは乗っかってないので、ご期待あれ。
辛さがちっともきつくなく、いろんなものの組み合わせの妙が実を結んだ旨さというか、これはまた食べたいカレーとして脳にインプットされたのである。この牡蠣カレーは今月末まで。帰りに釜屋という骨董・リサイクル店によると、思いもかけず、いい本が安くあって、しめしめとにやけながら帰途につく。ここはめんこあり、色紙あり、お皿あり、本好きじゃなくても楽しめるお店。よくリサイクル店というと家電がどーんと並んでるお店があるけど、ああいうのとはちょっと一線を画している、何かがみつかりそうなお店なのだ。