声に出して読みづらいロシア人

声に出して読みづらいロシア人 (コーヒーと一冊)

声に出して読みづらいロシア人 (コーヒーと一冊)

さぁ、ミシマ社さん、また面白い企画やっちゃいましたね。この本、宴会に持っていくのもアリです。ロシア好きにプレゼントするのもグー。
こんなタイトルで本を出しちゃうなんて(笑)それで内容がしっかりしてるから、あー、素晴らしい。
翻訳本ってまず立ちはだかるのが外人の名前の長いことや、頭に入りづらいお名前なんだけど、これ、読むとちょっとロシア人の名前に親しみがわいてくるから不思議摩訶不思議。トルストイの文学作品読む前にこちらを読んでみてはと言いたくなるくらい面白い。参考書のように時々出てくる太字が楽しく学習意欲を掻き立てるのである。ポチョムキンとか言いづらいでしょ。でもこれ読むと、連呼したくなるから(笑)
一人ずつ見開き1頁使って、その難解な舌を噛みそうな人物について面白く紹介されていて、ロシアのことももっと知りたくなるのだ。
これ、学校図書館にも置いてほしーーーな。
ロシアといえば、そう、あのチェブラーシカですよ!でもこれ読むと名だたるロシアの文豪さんたちもちょっと好きになって発音してみようという気になる1冊です。
これは「コーヒーと一冊」というシリーズなんだけど、書店の粗利も通常よりよくて書店にもありがたい企画なのだ。こういう企画増えないかなあと切に願うよ。