「書物の旅」


直近では21日がお休みです。
「書物の旅」逢坂剛講談社文庫。これまた面白い書物エッセイに出会った。
殆ど、読んだことない本ばかりだが、ジャンルごとに関連書物をならべてあげているのがいい。この本を読んでいるとスペイン本のフェアがやりたくなってくるくらい、スペイン関連本は特に充実している。情報管理の方法についてもさりげなく、述べているのもいい。エッセイだけど実用書でもある。
海外文学、特にハードボイルド小説が好きな人はこの本、おすすめである。この人のアンテナはスペインやハードボイルドだけにあらず、映画ファンにとってもおすすめの本をあげたりと幅広い。どちらかというと私が読まないジャンルばかりだけど、それでもこれだけ面白いのだ。
巻末に掲載本の索引をつけているのもありがたい心配りである。
書評本の中でもあたりの1冊である。