「式の前日」


小学館のフラワーコミックスである。でもこれ、男子諸君にも読んでほしい本なのだ。
短編集で表題作からスタートする。このカバーの男性は婿かと思いきや、違うんである。このへんが巧いのだ。もうすぐ、姉貴が結婚する弟さんとか、妹が結婚するんだよというお兄さんにもこの本、手にとってほしい。

2番目は「あずさ2号で再会」これも表題作に劣らず、じわりとくるのだ。読みはじめていて、こいつらはこういう人物関係で・・・と推理するのだが、どれも最後にちょっとだけ、意表をつかれて、ううむ、やるなと唸らされてしまうのだ。
「10月の箱庭」でのこの台詞がこの本ではぴかいちだったので、これを挙げておこう

まずはあんたが誰かを愛せばいい

ちなみにこの漫画、ラストの短編は猫が主役なので、猫好きも読むべきなのだ(笑)