川口一箱古本市

池袋から赤羽。そこからまた乗り換えて初の川口駅へ。
ここは出口がひとつしかないのがいい。東口方面へいくと、そごうがみえてきた。地図は全部配ってしまったので、そのへんの掲示板の地図をみる。川口神社のっちょらん。大丈夫。メールで聞いたし。って思ってたら、同様にキャリーカートを引く人たちが・・・ということで、後で名前を知った兆福堂さんの後をついていく。するとしばらくしてから、おおお、Kさんみっけ。神社まで結構、歩きましたというか、スーツケースひきずりました(笑)
駄々猫さんと一緒なんだから、こんなに持ってくることなかったのに、何故か史上最大の荷物のなまけもの・・・欲張るといけません。というか、一箱なんだから・・・情報もそうだが、厳選しなければいけないのに、それができなかった。
やまがらさんや、ぴっぽさん、神崎さんと知った顔が多くて、ちょっと不忍っぽい気分だったけど、なにせ、初めての場所だから、不安である。11時開始前からぽつりぽつり、お客さんは神社にくるが、買ってくれるとこまではいかず、ううむと内心焦る。
今回、新刊とリトルプレス、豆本多めの選書にしたが、これ、結果的にちょっと微妙となる。ますく堂、軽いもの、小さいものばかりが売れていく。次は150グラム以下の本限定にしようかしらなんていうと、周りは爆笑であった。
単行本が文鎮のごとく、居座っている、動かない・・・
この単行本が動かないのが響いて、柳ヶ瀬を超えることができず、あぁ、ちょいと無念。これが一箱の難しさであり、面白さである。何を選ぶか、何を持っていくのか。一方、駄々猫舎本は、お買い得な文庫が午前中から動いていた。そしてあの鮭ロックの手拭も!チャームは相変わらず、みちくさ市に続いて、人気でござった。
フットワークの軽い駄々猫さんはあちこちで店番を引き受け、昼にはちゃんとますく堂に餌まで買ってきてくれるという気の使いようで、空腹な私にはあのおにぎりがめちゃんこ、旨かったのであった。
単行本や自分のお勧めの文庫は動かなかったのであるが、なかなか動かなかったあの1冊が動いたぜと思ったり、絵本を集めてるんですよと若い男性が気前よく、いい値段の豆本と絵本を買ってくれたりと、何が売れるかわからんのが面白い。そうかと思えば、私は春樹に呪われているのだろうか・・・またしても春樹本値切られ事件が(笑)ま、お客さんが喜んでくれたからよしとしよう・・・うん。
午前中、さっぱりで、うぉぉ、これ、全部持って帰るんかと自分の本の多さに既に嫌気がさしていたのだが、ミスター一箱こと、ナンダロウ氏が来た2時過ぎあたりから、ぼちぼちと動きだし、おお、ナンダロウさんのおかげやとひそかにお参りしてました(笑)

神社は木でおおわれていて、夏の暑さなどどこ吹く風であった。
むしろ夕方は風がふいてきて、ちょっと肌寒いくらいであった。
4時を過ぎると客足もがたっと落ちて、もうこんよと早くも片づけ始める我ら。終了時間間際にお爺さんが杖を落としたらしく、探しにこられていたが、見つかったかなあ。
その後、近くの会館で交流会に参加。一人、空気を読まず、梅酒のチューハイを買出しさせた私でした(おい)
いやぁ、旨い、一箱の後の梅酒は、別格(笑)
この一箱にはミシマ社のとある方も出られていて、交流会で実行委員の方も交えて、お話ができたのも収穫。
でもって、解散してから、D,Kさんらとゆっくり、パスタやらピザを食べながら、一箱の話やら色々、できたのもうれしかった。大人数だとどうしても私、いつのまにかはみでてるというか、知識がないから、はみでざるをえないというか・・・っていう状況に陥るんだよね(笑)
初めて、プロっぽいと褒められました(V)
細く長く続いていくといいなあと思った一箱古本市でした。