リブロトーク


不忍の一箱、テーマ決めました。テーマはちょっと前からこういうのにしようかなとぼんやり考えていたんだけど、(それ自体、遅いよワトソン君)
やっと重い腰をあげて、今日から選書中(遅い!)今、魔窟からえっちらおっちら探しているのですが、当日、雑多なものが混じっていたら、あ、集まらんかったんやな、なまけものめ、また挫折したんやなと思ってください(笑)
昨日、リブロでの荒井良二さんと土井章文さんのトークに行ってきました。リブロの9階に行くのは初。荒井さんはテレビでみたまんまのきさくな絵本作家さんでした。土井さんと息がぴったりでした。
今度NHK新書で「ぼくの絵本じゃあにい」という本が出るのでその刊行記念のトークなのです。文章の本は初ということで文字化によって初めてわかることがあるとおっしゃってました。帯は担当さんが依頼したらしく糸井重里が書いています。ま、裸じゃないけどなんて突っ込みもありました。そう、ちょっと微妙だなと私は思う(笑)
新書でいいの?と荒井さんも驚かれたそうです。この本、新書のとこに置くのってまぁ、ナンセンスだよなあ。やはり荒井良二の絵本と一緒にね。でもお客さんはやはり新書のとこで探してしまうのか・・それでも絵本と一緒に置いてほしいぞ。これは新書のファンが買うのじゃなくて、荒井良二ファンが買うのですから。
子供の頃からずっと絵を描いてきたという荒井さんにとって、絵を描くというのは一番落ち着く作業。自分にとっては何だろうと思いました。この一番落ち着く作業をとことん地道にやり続ける人だけが成功するんだろうなと考えた。
絵を描くというのは絵の具で描かなきゃいけないとか決まりはなく、下手でもいいじゃないかと荒井さん。そこで土井さんが「いや、荒井さんは絵が上手ですよね」としっかり突っ込みを入れてくれたのには会場の皆が納得。ちなみに観客の9割が女性でしたな(笑)
絵を描くというのは枝豆を並べて撮影するようなものと荒井さん。画材はいくらでもある。絵の具だけじゃないと。あるものでやって、それで面白かったらいいと。このへんの話が一番印象的でした。
荒井さんのワークショップは聞いてるだけで面白そうだなあ。一度参加してみたい。親子で参加でも、親と子と離して、こどもの力が解放されるのをじっと待つと。それで荒井さんも黙々と自分の作品を作るそうで、あぁ、行きたい!鉛筆一本使い切るとか(笑)そういうことをやると意味があるのかと聞かれるのだが、意味なんかないものは沢山あると。
自分で考えないですぐ人に意味を聞きたがると強烈なお言葉が突き刺さる。それは結果だけをすぐ聞こうということで、そんなことよりプロセスも大事だと。他にも印象的だったのが、子供時代の自分を喜ばせる方法なら知っているという一言。なるほどなあ、子供の心を失っていないなあ、荒井さんは。
言葉に縛られていると荒井さん。本当のオリジナルなんてあるの?と会場に疑問を投げかける。自分1人でできたものがあるかと。服しかり、髪の毛しかり。かりてくればいいと。真似してみればいいと。ただ曽野時点ではそれは作品じゃない。どう消化するかだと。
山形じゃあにいの話がよく出ました。これもちょっと行ってみたくなるなあ。