出署せず

これ、短編集なんでさくっと読めるが読後感は明るいものではない。

出署せず (新潮文庫)

出署せず (新潮文庫)

ストロベリーナイト」(誉田哲也)のような強烈さはなく、面白いのだが、最後がもうちょっとはじけてもいいかなと思うのだがなあ。謎解きももうちょいと丁寧でもいいんだよなあ。警察全体に広がる虚無感、不正。そういったものが充満していて、解決後もすっきりしない。もうすこしだけすっきり感がほしい。
こういう小説を読んでるともう警察なんてと言いたくなるんだけど、この小説にはまだ少しは救いがある人物たちがいないでもない。いると言い切れないあたりがもう既に危ないけれども。現実はそんな奴らばかりではないと信じたい。
9日、11日はお休み。スケジュール帳をちゃんとつけるようにしないとそろそろ度忘ればかりでやばいぞ。