スタジオイワトで職人の技を見るべし


スタジオイワトで行われた日月堂さんと内澤さんのトークに行ってきました。内澤さんを知らない人でもあの和本の数々は目を瞠ると思います。16日までやっているようなので、本好き、古本好き、変な本好き、製本好きという方は是非!というくらい、すごい。もうコレクションといってもいい。個人が気合入れて集めたものって、魂がこもっていて、素晴らしい。もうそれ一筋ってのがいいんだよ。
日月堂の佐藤さんは進行役に徹すると、聞き手宣言をされていましたが、息がぴったり合っていました。
大学生の時に松田行正さんのところでバイトをする。そこで図版を集めてといわれて、図書館で栃折久美子さんの本を見てから、内澤さんの製本好きが始まる。
海外へ行くたびに骨董品のお店やアンティークショップ、古本屋へ足を伸ばし、本のつくりが面白い本を集めてきたというから羨ましい。
世の中にはびこる上製本もいいなと思うが、こんだけ、いろんな味のある和本を見せられると、あぁ、自分でも作りたい!と思ってしまう。
糸綴じのものは言うまでもなく、牛の角で製本したホーンブックなんてのもある。
なんか身近にあるもので製本ってできそうな気がしてくる。問題はこの不器用な手なんだよな。
封筒をまとめて綴じて1冊の本にしたり、ノートを作ったりと内澤さんの製本欲は凄すぎる。製本好きがこうじて、ワークショップで教えるんだから、脱帽である。
でも「同じものばかりやると飽きる」の一言には笑いましたね。
スタジオイワトはJR水道橋駅から徒歩10分くらいで着きます。方向音痴の私がサイトの地図を手書きでメモして、迷わずに行けたというのが、この展示の次に画期的(おい)この展示って、全国開催してもいいんじゃないかな。