蔵書の苦しみ

国立本店での十松さんのトークに行ってきました。テーマはずばり取次。こういうのこそ、書店員が聞くといいと思うのですが。取次とはなんぞやというところから紙芝居風に画用紙にキーワードを書いて一枚ずつめくってわかりやすく解説してくださいました。
古本屋開業講座があるように、書店員の勉強会に十松さんは最適なお方だと思います。
取次とは、書店員に言わせると、悪代官のことです(おい)。ってそうではなくて、出版社から取次へと本は送られ、そこから全国津々浦々の書店へと毎日、本が配送され、書店に本が並び、やっと読者の手に届くわけです。物流をやるだけではなく、書店のPOSやデータ管理などもやるわけです。この膨大な新刊点数、そして書店数も4桁のこの時代、取次がなかったら・・・書店は全部、直で出版社に頼まないといかんわけです。ま、ほしいものは自分で選び、自分で注文するというのが基本ではありますが、そうもいうとられん。そこで、出版社と書店の橋渡しをする取次ってのが重要な役目を持つわけなのです。
書店員の方はぜひ、取次さんの倉庫をみせてもらうといいでしょう。面白いですよ。あ、うちにこない本がここにこんなにあるやんけって(笑)
書店に行くと、隅っこにダンボール箱が積んであったりします。それ、みると、あ、ここは大阪屋か。と、取次がわかったりして、面白い。
取次の方もこまめに書店に営業などに来られています。賄賂を渡す必要はありませんが(笑)仲良くしといて損はありません。根掘り葉掘り聞いちゃいましょう。
私も大阪屋の方にはお世話になりました。
書店によっては取次をひとつだけでなく、複数のとことやってる場合も多いです。二大政党がトーハンと日販です。
次回、またこのテーマで十松さんにはもっと突っ込んだ内容でお聞きしたい。