海文堂書店が残してくれたもの 「ほんまに」入荷!


「ほんまに」15号、海文堂書店絵図、入荷しました。
「ほんまに」は500円とは思えぬ充実ぶりです。海文堂に行ったことのある人は是非、絵図のほうもどうぞ。これ、あぁ、そうそうと懐かしくなること間違いなしです。よくぞここまできっちり再現してくれたなあと。額縁に入れたいな、自分用は。飾っておきたいじーっと眺めたい絵図なのです。
冒頭から頭をがーんと殴られる文章にであう。石井伸介さんの「わかりやすい原因」は、ないという文である。何かが起きたとき、原因を、しかもひとつに分かりやすいひとつに決めたがる風潮をやんわりと牽制している。
わからないものは恐怖につながる。原因が分かるということは安心につながるのだ。でもまちんしゃい、それが起きたのはいっこだけのせいじゃないでしょと。一つに決めてしまえば、次はそれを防げばもう起こらないと思いがちだけど、現実に似たようなことが続いて起こる。そうならないために、もう好きな本屋には潰れてほしくないから、まずここを読もう。胸に刻もう。
福岡店長の最後の挨拶が、夏葉社の島田さんの頁にでてくる。これもしっかりと心に刻んでおきたい。
好きな本屋、潰れてほしくない本屋があるのなら、そこで買うということ。好きだといいつつ、全然利用してないんじゃ、何もいえない。
そう、だから私なんか海文堂には何も言えない。お疲れ様でしたとしか言えない。