「老人と海」

今日のヒルナンデスにコメダ珈琲が!あぁ、シロノワールまた食べたいなり。そして先週土曜のアド街はなんと大阪の天神橋筋商店街が特集でした。でもやはりというかなんというか、古本屋のふの字もでてませんでした。古本屋もうつせよーーーーー!いかに古本というジャンルが日陰にあるかがよぉくわかりまする(笑)
長さ2.6キロという日本一長い商店街。飲食店だけちゃうで!
老人と海ヘミングウェイ。原題The old man and the sea
「草子ブックガイド」にこの本がでてくる。でこなければ、この本は読むことはなかったかもしれない。本は本へとつないでいく。
釣りが好きな人はこれ、そうだよ、そうだよとうなずきながら読めることだろう。登場人物は老いた漁夫のサンチャゴと少年が主でいたってシンプル。あとは魚たちだけである。このサンチャゴ、84日間ぼうずなんである。ますく堂が84日間ぼうずだったら・・・毎日バイトしなければつぶれてしまうであろう。それでも彼は今日も舟に乗る。
冒頭に出てくる少年はとても老人のことを好いているのがわかる。老人は少年に全てを教え、少年は老人のよき理解者であった。
そして老人はなんとか長さ18フィートものカジキマグロを釣るが、自分の舟よりでかいので、舟でひっぱってつれて帰ることにする。そこにしれっと鮫やろうが現れ、漁夫の利といわんばかりにほとんどを食い散らしていくのだ。4日間にわたる闘いで釣り上げた獲物をかっさらわれる気分って・・・この物語は実にシンプルである。外国文学にありがちなややこしくて長ったらしい人名が出るわけでなく、話も単純。だからこそ、老人の言葉がすーっと入ってくる。あぁ、あの子がいたらなあとしょっちゅう、舟の上で呟く。読んでいる私も、そうだよ、あの子を無理矢理連れていけばよかったのにさっ!と内心思ってしまう。
老人が魚に話しかける。誰だって一人で釣りをしてればそうなる。老人の言葉をじっくりと味わってもらいたい。