茨木のり子を読んでみよう

今日は世田谷文学館が開館記念で入場無料ということなので、今日しかないと気合入れて新宿から京王線に乗り換えて芦花公園駅へ。この文学館には「ガラスの仮面」展以来二度目。ここっていい企画やるんだよね。この文学館があるというだけでこの近くに引越したいくらい。
1926年大阪生まれ。高校時代は愛知へ。最初は劇作家の道を目指していたのだが24歳で結婚してから、詩作へ。27歳の時、川崎洋の誘いで同人誌「櫂」の創刊に携わる。
同誌は大御所の谷川俊太郎大岡信などを輩出していく。
私が一番好きな「倚りかからず」は73歳の時の作品というからすごいの一言である。谷川や石垣りんなどへ宛てたはがきなども展示されている。
新しい言語を50歳から習うという好奇心旺盛というか、一生勉強という姿勢も見習いたい。韓国語を勉強し、韓国現代詩の翻訳も刊行する。

ではひとつ、詩の一部をご紹介。

知命」の最後の一連を
一人で処理してきたと思っている
わたくしの幾つかの結節点にも
今日までそれと気づかせぬほどのさりげなさで

花神ブックス1『茨木のり子』より)