ブックンロール ぱーと2

トークのテーマは「いま話したい、地方と東京の書店の話」。
こんな豪華ゲストでいいんだろうかというくらい、素敵なトークだった。遠方から自腹で、来てくださったゲストの方たち。全ての本屋の人に聞いてほしいくらいだ。
さわや書店は150坪。長崎書店、さわや書店ともに、近くに大型書店が一つどころか、複数並んでいる。それ故.この二店舗、入口入ってすぐの一等地にベストセラーや週間ランキングなんかをしてない。郷土本のコーナーや、レビュー合戦など、書店独自のフェアをやることで、差別化を図る。
長崎書店は明治22年創業で、長崎さんは四代目。改装をする際、福岡のブックスキューブリックに色々とアドバイスして頂いたらしい。

さわや書店は東日本大震災のコーナーをずっと一等地で展開してきた。今年になって移動したが、それでもよく売れている。震災本といってもそこからテーマは色々な方向へと飛んで、ありきたりのフェアとは一味もふた味も違う。ルーエも日本語ラップという現象なんてフェアや、漫画家マンガフェア漫画から入る落語フェアと、他所がやらないような一癖も二癖もあるフェアを展開。
一冊の本を多くの人に届けるためにどうするか、日々、考え、そして結果を出されている。長崎書店では、特に充実している棚の一つに精神世界がある。ここを担当している人が精神世界本に精通していて、この本の隣にはこれと、意味を持たせて並べる。『奇跡のリンゴ』もあるらしく、どんな本の横に並べているのか、この目で見たくなる。楽しんで本を売れという田口さん、お三方、自分の店を楽しそうに話しているのが印象的だ。勿論、そこには結果を出していないと楽しめない。そしてそこに至るまで、楽な道のりでもなく。1冊を売るために前もって仕込む、そしてきっちり結果を出しているのがすごい。
長崎書店さんの実績を作れば情報は向こうからくるという一言も深い。